学校で漫画読み放題! 京都国際マンガミュージアムにいってきたよ
日本最大、いや世界最大規模のマンガミュージアム、京都国際マンガミュージアムにいってきました。
京都駅からも京都市営地下鉄で一本なので(烏丸御池駅)アクセスはすごく便利な立地です。
では建物の中に入ってみましょう。
入口ではオリジナルマスコット「マミュー」が迎えてくれます。
入ってすぐのエリアは、現地語訳されたコミックなど海外のマンガを紹介するコーナーです。
マンガが世界でどう読まれているかというのは「国際」マンガミュージアムらしいですね。ちなみに来館者の10%強は海外の方だそうです。
マンガ工房のコーナーでは、じっさいにマンガを描いている様子を間近で見ることができます。
この距離でペン入れしたりする様子を見ることができるのは貴重ですね。
(残念ながらこの日はお休みでした)
圧倒されるのが「マンガの壁」と名付けられた、このマンガの本棚!
(ちなみに「マンガの壁」のネーミングは館長が『バカの壁』で有名な養老先生だからですかね)
1970年代以降に発行されたものを中心に、約5万冊のコミックスを館内で自由に閲覧できます。
(1階は少年向けの作品、2階は少女向けの作品、3階は青年向けの作品が並んでいます)
マンガが読めるよういろんなところに椅子が置いてあります。
壁面には「100人の舞妓展」といういろんな漫画家の先生による作品が展示されています。
すでに174人の舞妓さんがいます。
もともと1929年(昭和4年)に建てられた小学校の校舎を再利用しているので、建物内には校長室などがそのまま残されているんですよ。
レトロないい感じの建物ですね。階段も趣があります。
ちなみに建物ごとに階段のデザインがちがってて、別の階段はタイル調になってました。
館内で目を奪われるのがこの「火の鳥オブジェ」です。
「火の鳥」は手塚治虫先生のライフワークとして描かれた作品で、不死・永遠を象徴するこのキャラクターは有名ですね。
この巨大木像彫刻は2009年に仏師の方によって制作されたそうで、その大きさは縦4.5m×横11mもあります。ほんとすごい迫力でした。
©Tezuka Productions
©Tezuka Productions
常設展は「"マンガ"って何?」というテーマで、「マンガの歴史」や「マンガの読み方」など、マンガ文化・マンガ業界をさまざまな切り口で紹介していました。
ちなみにここは元講堂だったそうです。
ここには年別の名作コミックスが並んでいるので、図書館としても人気エリアです。
企画展では「マンガと戦争展」が開催されていました。
たんに戦争について描いたマンガをピックアップして並べるだけでなく、当事者として体験された先生の作品なのかとか、さまざまな切り口で紹介されていて、固定的に取り上げずにマンガの柔軟さとか、自由さが表現されていていいなあと思いました。
おざわゆき先生、今日マチ子先生、こうの史代先生の原画も展示されています。
また特別展として『マーガレット』50周年を記念したスペースも設けられていました。
ぼくは知らなかったんですけど、『マーガレット』の創刊号って60万部を無料配布したんですってね。
館長室前の廊下には、過去に来館された漫画家の先生方の石膏手型が展示されています。
かなり細かく手のシワまで再現されてます。
館長の養老先生は月イチくらいのペースで来館されてるそうですよ。
京都国際マンガミュージアムはマンガが読める図書館というだけでなく、研究施設・資料館としても利用できます。
3階にある研究閲覧室では事前に申請しておくことで、マンガの壁以外に所蔵されている25万点の貴重な資料を閲覧することができます。
ぼくらが編集した『漫画家人名事典』も本棚にありましたよ。
マンガについて詳しい司書がいるってのは珍しいですし、貴重ですよね。
ほかにもたくさんのコーナーがあります。
たとえばこれは紙芝居のコーナーです。平日は2回、休日は3回上演されています。
ここは「子ども図書館」で、絵本が約3000冊もあります。ちなみに元職員室だったそうです。
そして歴代校長の写真が飾られた、龍池小学校の歴史を紹介する部屋(龍池歴史記念館)もあります。
京都には町家とか銭湯をリノベーションして活用しているお店もけっこうあるんですけど、古いものと新しいものを共存させる文化があっていいですよね。
マンガミュージアムの見どころは館内だけじゃない!
まだまだ見逃せないスポットがありますよ。
入口の手前にあるミュージアムカフェ「えむえむ」の壁には先生方の大きなサインがたくさんあります。お宝感がすごい!
来館された際にはぜっっっっっったい立ち寄るべきスポットです!
もうこの空間にいるだけでテンションが上がりまくりです!
それと「マンガの壁」に並んでいるマンガはミュージアム内であればどこでも自由に読むことが可能なのですが、校庭で寝転んでマンガを読むことだってできます。
これから涼しくなるので、いちばんいい時期かもしれませんね。
ミュージアムショップにはいろんなグッズが販売されてました。
京都国際マンガミュージアムは京都御所や二条城からも近いですし、京都でいちばんの繁華街である河原町も徒歩圏内なので、ほかの観光地とあわせて訪問するのにいい立地なのですが、できれば長時間まったりと過ごしたいですね。
ミュージアムは再入場可能で自由に入退場できますので、朝から入館して、おのおのが自由に観光をして、またここに戻って集合するようにすれば、多少遅れてもじゅうぶん時間がつぶせますし、待ち合わせ場所として利用するのもいいかもしれません。
ちなみに館内は飲食不可ですが、ミュージアムカフェで買ってきたものであれば校庭の芝生やデッキで食べることもできます。
最後に、直前の取材依頼にもかかわらずご対応くださった中村さま、ほんとうにありがとうございました。
京都国際マンガミュージアムの利用案内
住所 | 京都市中京区烏丸通御池上ル |
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開館時間 | 10時~18時(最終入館時刻:17時30分) |
休館日 | 毎週水曜日 (休祝日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス期間 |
入場料 |
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URL | 公式サイト |
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