まんがseekについて

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当時のトップページ
いまから10年ほど前、「まんがseek」というサイトがありました。Wikipediaの登場よりも早く、「みんなでつくる世界最大のマンガデータベース」をコンセプトに、ネットユーザーが集まってつくりあげたマンガ専門のデータベースでした。
古今東西の漫画家の一覧、ある漫画家が世に発表した作品リスト、さらにはそれが連載されていた雑誌や収録されたコミックスが整理されていて、「さくらももこのデビュー作のタイトルは?」「それはどのコミックスを買えば読める?」といった質問に答えられるデータベースでした。

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当時のトップページ

2000年の1月10日にオープンした「まんがseek」は『漫画家人名事典』という本を出版したり(大きめの図書館なら置いてあると思います)、その出版記念にラジオに出演させていただいたり、いくつかの賞をいただいたりしましたが、2004年のある日、管理人(ぼく)の凡ミスによりサービスが停止します。
当時は自宅サーバーだったので「引っ越すから数日間サービス停止します」という案内を出してたのですが、まさかそのまま再開できずに終了するなんて本人も思ってなくて、多くの人をがっかりさせました。ほんとにごめんなさい。
(さすがに今回は自宅サーバーじゃないです)

それから10年が経った2014年、このままだとHDDが物理的に読めなくなってデータがこの世から消失しちゃうなと、実家に放置されていたサーバーからHDDを抜き出しました。そしてデータの救出に成功したことをきっかけに、復活プロジェクトがスタートします。せっかくみんなでつくったデータを公開しないのはもったいないし、申し訳ないなと思ったのです。
当時ものすごい量のデータを編集してくれていた仲間と会って話をし、彼らの協力を得たことによって、すべてのプログラムを作り直しはじめました。

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そしてようやく当時のデータをふたたびネット上に公開できる運びとなりました。

とはいえ10年間のブランクがあります。
再開準備段階である程度のデータは登録していますが、それでもまだぜんぜん不十分です。データを見ていたら「DEATH NOTE」(2004年1号〜2006年24号)は連載中でしたし、「トリコ」(2008年25号〜)は当時まだ連載されておらずデータがありませんでした。

ぼくらがつくりたいのは世に発表されたすべてのマンガ作品を網羅したデータベースです。
それを描いた漫画家だけでなく、原作者や監修者、さらには編集者といった作品をつくりあげるスタッフリストを整理したいと思っています。またその作品が読めるコミックスも通常のものだけでなくKindleなどの電子版や、「絶版マンガ図書館」のようなオンライン上のデータもすべてひも付けたいと考えています。

そのためには圧倒的に人手が足りません。
10年前も1000人をこえる仲間が手伝ってくれていましたが、またみなさんの協力をお願いしたいのです。当時の「まんがseek」を知っている人も、今日はじめて知った方にも、ぼくらがやろうとしていることに共感してくださったならぜひお力を貸してください。

世にマンガが発表されるかぎり、このプロジェクトに終わりはありません。
すでに1万人近い人物が登録され、3万件を超える作品が登録されていますが、まだまだです。ひとつずつデータを登録し、また補完していくことで、世界のどこにもない、ものすごいデータベースができあがると信じています。

ちなみにデータベースの編集は簡単です。
すべての人物および作品のページには編集するためのボタンが用意されていますので、それをクリックしてください。専用の編集画面が表示されますので、あなたがご存知の正しいデータを入力してください。その際、何を参照したかの情報もあわせて入れていただけると助かります(可能なかぎり出典元を記録していきたいので)。

そしてもっと本格的に編集に参加していただける場合は、ぜひ「まんがseek」のメンバーとして登録してください。
メンバー登録すると、より多くのデータが編集できるようになるだけでなく、データの更新者としてあなたの名前をサイト上に表示することができるようになります。

ひとりでも多くの方にかかわっていただければ幸いです。ご本人からの情報提供も大歓迎です。
インターネットすごい!」って思えるようなプロジェクトをいっしょに実現しましょう。
まずはあなたが大好きな漫画家や思い出の作品名などで検索してみてくださいね。

「まんがseek」プロジェクト発起人 こうのたけし

これからやりたいこと、やろうとしていること

すべての基本はデータベースであると考えています。
別の言い方をすれば、データベースが整備されればオンライン・オフライン問わず、世の中のマンガにまつわる情報はもっと使いやすく整理できると思っています。

たとえばアニメ化や映画化のニュースは作品データとつながることで、たとえば新連載された作品データはその作者である人物データとつながることで、ファンは漏れなくチェックすることができるようになります。
(キーワード検索では防ぎきれないノイズも排除できます)

ですからまずはより美しく完璧なデータベースをつくるというのが当面の、そして「まんがseek」の永遠の目標です。
全漫画家、全作品、全収録コミックスを網羅したいですし、それだけじゃなく漫画家同士の関係や、作品間の関係性(続編やスピンオフなどの整理)、さらには雑誌の掲載順(目次)のデータベースなども今後は構築していきたいです。
週刊少年ジャンプ』における「ONE PIECE」の掲載順を時系列で見れるとおもしろいと思いませんか。

そしてこのデータベースをより活用するために、いろんなデータをリンクしていきたいです。
上述したようにニュースとの関連付けだけでなく、ネット上に公開されたマンガのレビューを集めてリンクしたいですし、とにかくあらゆるマンガについての情報がつながるようにしたいのです。
(ニュースも現在は出版社のサイトに分散していますけど、すべてをひとまとめにチェックできるといいですよね)

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加えて、「まんがseek」が母体となってマンガを紹介するメディアを立ちあげたいと思っています。
マンガ作品のストックは膨大です。
それこそ一生かけても読み尽くせない量があるわけで、その中からいろんな人にいろんな切り口で作品を紹介してもらいたいと思っています。ぼく自身がたいしてマンガに詳しくないこともあり、自分で語りたいというより、語ってほしい、聞きたい、教えてほしいという気持ちが強いのです。
できるだけ幅広く、いろんな人に語ってほしいので、マンガコラムを書きたい方はぜひご連絡ください。
ほかにもいくつかメディアやコンテンツの企画はあるのですが、企画の持ち込みも大歓迎です。「まんがseek」のデータベース、そして「まんがseek」という「場」そのものを使って、おもしろいことをやりませんか。

また、いずれは「まんがseek」自体の機能も強化していきたいです。
とりあえず今回はデータベースをHTMLにして公開するだけにとどめましたが、10年前は買い忘れ防止、ダブり購入防止のために所有コミックスを管理できたり、レビューの投稿やお気に入り作家(作品)の登録もできました。
いまこうした機能をわざわざ「まんがseek」で用意するべきかはひとつずつ検討しなければなりませんが、つくるとなればいっしょに開発してくれるエンジニアや開発会社も募集しています。もちろんきちんと費用はお支払いいたしますので、手伝ってもいいよという場合はぜひ相談させてください。
(それほどむずかしいことをやろうとしていないので技術力よりも、主旨に賛同していただけるかを重視したいと思っています)

サイトのデザインももっと改良していきたいですし、とにかく「世界最大のマンガデータベース」をつくるために、あらゆる面で有償無償の支援を求めています。
「なにができるかわからないけど、なにか手伝いたい」と思ってくださった方はぜひご連絡ください。ぼくはいま東京に住んでいますので近くの方ならお会いしたいですし、遠くの方の場合はメールやテレビ電話などでお話できればと思っています。

ぼくが10年前に「まんがseek」を運営して学んだことは、インターネットを使ってぼくらがチカラを少しずつ持ち寄れば、ひとりじゃ絶対に実現できないようなすごいことを成し遂げられるということです。
年齢も性別も、住んでるところも問わない、ただ「おもしろそうだから」というだけで集まった仲間と、またいっしょに遊びたいなと思ってます。

ネットも普及したし、ぼくも年齢を重ねて、10年前よりもできることは増えたと思いますので、遊びたいなと思った方はこちらにメールをお送りください。あなたからのお誘いを楽しみに待ってます!

postman@mangaseek.net

あなたもまんがseekのデータベース編集に協力していただけませんか。
人物および作品の各ページには「データを編集」というボタンがありますので、クリックすると編集用の画面が表示されます。もし本格的にデータの編集にご協力いただける場合はメンテナンス用のアカウントを発行いたしますので、ぜひご連絡ください。
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