「キャプテン翼」時系列作品リスト〈「キャプ翼」再入門のススメ〉

投稿者 こうの 投稿日時 2015/08/29 更新日時 2015/09/01

「キャプテン翼」を冠した作品は数多く発表されており、リアルタイムで追っかけていないと前後関係がよくわかりません。以下に時系列にそって作品を並べましたので、未読チェックの参考にしてください。

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前半(少年時代)

キャプテン翼

4287 キャプテン翼 [高橋陽一] 連載終了
週刊少年ジャンプ [1981年〜1988年]
静岡県の南葛小に転入した天才サッカー少年・大空翼は修哲小の天才キーパー・若林源三と出会い、ふたりは終生のライバルとなる。その後、ともに市内選抜チーム「南葛SC」として全日本少年サッカー大会に出場し、ハングリー精神の旺盛な日向小次郎、恵まれた才能を持ちながら心臓病を抱える三杉淳、双子の立花兄弟など全国のあらたなライバルと戦う。
静岡県の南葛小に転入した天才サッカー少年・大空翼は修哲小の天才キーパー・若林源三と出会い、ふたりは終生のライバルとなる。その後、ともに市内選抜チーム「南葛SC」……

まずはいわゆる「無印」の「キャプ翼」です。
翼が南葛市に転校してきたところからはじまる小学生編、中学生編、ジュニアユース編が描かれました。

小学生編

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「キャプテン翼」1巻

小学生編では南葛市の選抜チームである南葛SCとして出場した第6回全日本少年サッカー大会で優勝しています(決勝戦の相手は日向小次郎の明和FC)。この大会では日向以外にも三杉淳や松山光など、その後の「キャプ翼」ワールドでの日本代表の中心メンバーが数多く登場しています。とくに三杉は翼を上回る実力の持ち主として描かれていましたし(ただし心臓病のためフルタイム出場できない)、オフサイドトラップを実践するなど当時のサッカー少年にも影響を与えました。
翼は大会終了後にロベルト本郷といっしょにブラジルにいく約束をしていたのですが、ロベルトはドタキャンして単身帰国、翼は南葛中学に進学することになります。なお、ゴールデンコンビの相棒である岬太郎は画家である父親の仕事の関係で転校、終生のライバルとなるゴールキーパー・若林源三は西ドイツへサッカー留学を決め、全国優勝した主要メンバーはバラバラになります。

中学生編

南葛中学での3年間を描いた中学生編はじっさいには中学3年の全国中学生サッカー大会を描いています。ちなみに中1、中2でも南葛中は全国優勝していますので、翼にとっては全国大会三連覇をかけた大会となります。一方、日向をはじめとする全国のライバルは「ストップ・ザ・南葛」を合言葉に(そんなシーンはとくになかったけど)激しい戦いを挑んできます。
中学生編からの新キャラとしては、県予選決勝で対戦した大友中の新田瞬、全国大会1回戦で対戦した東一中の早田誠、準々決勝で対戦した比良戸中の次藤洋らがいますが、翼は見事に勝ち上がります。決勝の相手は3大会連続で日向の東邦学園でしたが、試合は延長戦でも決着がつかず4-4のスコアで両校同時優勝となります。
なお、今大会中のトピックとしては、翼はドライブシュートを、日向はタイガーショットを完成させ、その後の必殺シュートの流れをつくりました。

ジュニアユース編

先の第16回全国中学生サッカー大会の優秀選手を中心に結成された全日本ジュニアユースチームが出場する、第1回フランス国際Jr.ユース大会が描かれました。
負傷で合流が遅れた翼を(合宿に参加せず正式な選抜を受けていないという理由で)日向や松山が拒絶するシーンなど、個々のキャラクターや人間関係がはっきりしてきたあたりをニヤニヤ楽しみながら読むのがオススメです。
もちろん主人公ですから翼はチームに合流し、キャプテンを任されます。そして大会では、1年間無失点記録をつづけるヨーロッパNo.1ゴールキーパー、ジノ・ヘルナンデスを擁するイタリア、明らかにマラドーナをモデルにしたと思われる天才ファン・ディアスを擁するアルゼンチン、「心臓病じゃない三杉くん」ことエル・シド・ピエールを擁する地元フランスといった強豪チームを抑えて決勝進出を果たします。決勝の相手は若き皇帝と呼ばれるカール・ハインツ・シュナイダー率いる西ドイツを3-2で破り優勝しました。翼は今大会でMVPに選ばれています。
個人的な注目ポイントは決勝よりも準決勝のフランス戦で、おそらく「キャプ翼」でレッドカードで退場するシーンが描かれたのはあれが最初だと思います。

帰国後、翼は奥寺JAPANに史上最年少で選出され、グレミオとの親善試合に途中出場しA代表デビュー。この試合でハットトリックを達成します。余談ですが、じっさいの日本代表の記録では、最年少出場は市川大祐の17歳322日、最年少得点は金田喜稔の19歳119日なので、いずれも翼が更新しています。
翼はその後、ロベルトのいるブラジルに渡ります。

ここでいったん連載終了。
次の作品まで5年間のブランクがありました。たぶんこの間に『週刊少年ジャンプ』を読むのをやめてたりして、脱落した人が多いんじゃないかな。

キャプテン翼 ワールドユース特別編

32051 キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース [高橋陽一] 連載終了
週刊少年ジャンプ [1993年〜1993年]
高校選手権終了後、全日本ユースとオランダユースの親善試合が行われるが第1戦、第2戦とオランダに大敗。第3戦ではブラジルから帰国した翼がチームに合流し反撃に出る。一方、この試合ではオランダユース真のキャプテン、ブライアン・クライフォートが出場しておらず、その影を「ワールドユース編」への足がかりとしている。
高校選手権終了後、全日本ユースとオランダユースの親善試合が行われるが第1戦、第2戦とオランダに大敗。第3戦ではブラジルから帰国した翼がチームに合流し反撃に出る。……

ワールドユース編のプロローグ的な位置づけとなった作品です(当初はその予定はなかったっぽい)。
時系列では翼世代のキャラたちが高3の時点のエピソードで、高校選手権三連覇を狙う日向率いる東邦学園高等部と岬率いる南葛高校との決勝戦が描かれています。日向は両足を負傷して満身創痍でしたが、2-1で優勝します(日向は3年連続得点王も獲得)。
大会終了後、全日本ユースとオランダユースの親善試合がおこなわれ、第1戦は6-0、第2戦は7-0と大敗したが、第3戦ではブラジルから急遽帰国した翼がチームに合流して10-1と大勝します。ただし、この試合にはオランダユースのほんとうのキャプテン、ブライアン・クライフォートが出場してなかったという伏線を残します(そして期待はあっさり裏切られますがそれは後述)。

キャプテン翼 ワールドユース編

4288 キャプテン翼 〈ワールドユース編〉 [高橋陽一] 連載終了
週刊少年ジャンプ [1994年〜1997年]
「太陽王子 葵の章」「サッカーサイボーグ サンターナの章」「アジアユース選手権の章」「ワールドユースの章」という4章で構成される。フランス国際Jr.ユース大会から3年後が舞台で、中学卒業後にブラジルでプロサッカー選手になった翼が日本に帰国し、新たに葵新伍を加えた全日本ユースのキャプテンとして、U-20ワールドユース選手権に挑む。
「太陽王子 葵の章」「サッカーサイボーグ サンターナの章」「アジアユース選手権の章」「ワールドユースの章」という4章で構成される。フランス国際Jr.ユース大会か……

ロベルトのいるサンパウロFCに入団した翼は17歳でプロデビュー、18歳でエースナンバー「10」を与えられています。またワールドユース編で初登場のキャラクターとして、15歳でイタリアに渡った葵新伍、高校を中退してイタリアに渡った赤井止也、リアルジャパン7として登場する火野竜馬らがいます(葵は翼の1学年下の設定)。
ワールドユース編の連載がはじまった1994年は三浦知良がイタリア・セリエAのジェノアに期限付移籍した年でもあるので、イタリアが舞台になったのでしょうね。

翼や葵らは全日本ユースとして、U-20ワールドユース選手権に出場します。大会では、高橋先生がホルヘ・カンポスに影響を受けたと思われるリカルド・エスパダスを擁するメキシコ、「南米の黒豹」ラモン・ビクトリーノ擁するウルグアイ、ジュニアユース編にも登場し、葵とも親交のあるヘルナンデスを擁するイタリア、「破壊神」ステファン・レヴィンを擁するスウェーデンを下して準決勝に進出します。
そして準決勝では特別編であれだけ煽ったブライアン・クライフォートが出場したのになぜか試合シーンは描かれず、新聞紙面が見開き1ページで紹介されただけで、日本はあっさりオランダを下して決勝進出を果たします。オランダ戦のはしょりっぷりには連載当時も衝撃が走りました。

決勝戦はロベルト本郷が監督をつとめるブラジルとの対戦です。日本は前半でシュート数が1本、それに対しブラジルは18本と圧倒的に攻めこまれますが、SGGK若林の活躍で0-0で折り返します。
後半は「サッカー・サイボーグ」カルロス・サンターナのゴールでブラジルが先制するも、交通事故に遭い大会出場は絶望視されていた岬が出場し、翼のスカイダイブシュートで同点、さらに翼と岬がツインシュートを決めて逆転に成功します。一方、ブラジルも終了間際に切り札のナトゥレーザを投入し1分で同点とします。
日本は3試合連続の延長線となりますが、翼が決勝点を決めて初優勝を果たします(翼は大会MVPを獲得)。

ちなみにワールドユース編ではアジア予選も描かれており、中国の肖俊光などのキャラが登場しています。
あとワールドユース編の特徴としては、コミックス収録時に大幅に加筆があったという点です。エピローグとして、翼と中沢早苗の結婚などが描かれています。

ハーフタイム

全般的には能力のハイパーインフレが起きてしまったため、ライバルがあっという間に雑魚キャラになっちゃったり、必殺シュートが文字通り殺人的な威力を持つようになったり、ハンデを与えるためには怪我させるしかないので負傷欠場のキャラが多い(まあこれは小学生編の若林が最初だけど)など、大味な展開が増えたことは否めませんが、「キャプ翼」のいいところは結果がわかってる安心感と、得点シーンの爽快感なので、これはこれでいいんだと思います。
また、少年誌にサッカーマンガが増えたことの影響か、新規ファン獲得より過去のファンを追いかけるべきと判断したのか、それとも作品中の翼たちの年齢にあわせたのか、次回作からは青年誌である『週刊ヤングジャンプ』に連載誌を移してる点もポイントです。

後半(青年時代〜)

キャプテン翼 ROAD TO 2002

19889 キャプテン翼 ROAD TO 2002 [高橋陽一] 連載終了
週刊ヤングジャンプ [2001年〜2004年]
ワールドユース選手権終了後のプロサッカーの世界が舞台。翼や日向など、主要登場人物が各国リーグで活躍する様子を描く。翼はリーガ・エスパニョーラのバルセロナに移籍するが、10番を背負うリバウールとのポジション争いに敗れBチームに降格、若林はハンブルクの正GKを務めるも監督と衝突、日向はユベントスへ移籍しリーグデビューを果たすも世界トップレベルの選手達に圧倒されるなど、それぞれの挫折とそこからの挑戦が描……
ワールドユース選手権終了後のプロサッカーの世界が舞台。翼や日向など、主要登場人物が各国リーグで活躍する様子を描く。翼はリーガ・エスパニョーラのバルセロナに移籍す……

ワールドユース選手権での活躍が評価され、ヨーロッパの強豪クラブからのオファーが殺到した翼はスペインに渡り、リーガ・エスパニョーラのバルセロナに移籍します。

ROAD-TO-2002_1
「キャプテン翼 ROAD TO 2002」1巻

しかしトップ下にこだわる翼は、10番を背負うブラジル代表、リバウールとのポジション争いに敗れ、Bチームに降格することに。
バルサBで3試合、12ゴール、11アシストと圧倒的な成績を残した翼はトップチームに再昇格し、レアル・マドリーとの対戦、通称「エル・クラシコ」で自らのハットトリックを含む全6点にからむ活躍で鮮烈なデビュー戦を飾ります。

キャプテン翼 GOLDEN-23

32047 キャプテン翼 GOLDEN-23 [高橋陽一] 連載終了
週刊ヤングジャンプ [2005年〜2008年]
吉良耕三が監督に就任したU-22日本代表は海外組を招集せず、日本国内に残る「黄金世代」を中心にオリンピック出場を目指すことに。ワールドユース前に負った怪我の影響のため海外組に後れを取った岬のオリンピック出場に賭ける決意、ハンブルクで出場機会を失った若林の去就、翼のバルセロナでの活躍も描かれている。
吉良耕三が監督に就任したU-22日本代表は海外組を招集せず、日本国内に残る「黄金世代」を中心にオリンピック出場を目指すことに。ワールドユース前に負った怪我の影響……

U-22日本代表は元明和FC監督で日向や若島津を育てた吉良耕三を監督に迎え、マドリッドオリンピック出場を目指します。アジア予選では翼や若林などの海外組を招集せず、国内組のみで挑み、オーストラリア代表などに苦戦するも岬の活躍で出場を決めます。
新キャラとしてはアルゼンチン帰りの井川岳人(メンタル弱め)がいます。一方海外組についても、ハンブルクで出場機会を失った若林の去就、翼のバルセロナでの活躍も描かれています。

キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ

26419 キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ [高橋陽一] 連載終了
週刊ヤングジャンプ [2009年5月〜2009年10月]
イタリアで奮闘する日向小次郎、葵新伍を描く。日向は出場機会を得るためにセリエC1のレッジアーナへ期限付き移籍。一方、葵新伍はインテルでのトップチーム昇格はならず同じくセリエC1のFCアルベーゼへ入団し、両者はセリエB昇格を賭けた試合で対戦する。
イタリアで奮闘する日向小次郎、葵新伍を描く。日向は出場機会を得るためにセリエC1のレッジアーナへ期限付き移籍。一方、葵新伍はインテルでのトップチーム昇格はならず……

イタリアで奮闘する日向小次郎、葵新伍の対戦を描いた作品。翼は出てきません。

キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA

36685 キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA [高橋陽一] 連載終了
週刊ヤングジャンプ [2010年2月〜2012年4月]
リーガエスパニューラ優勝を目指す、翼の所属するバルセロナの激闘の模様を描く。リバウールに代わってトップ下のポジションに定着した翼は敵地・マドリッドで行われるエル・クラシコに出場しナトゥレーザとの再戦に挑むが、その試合を牧師のミカエルが見つめる。試合終了後、ミカエルはサッカー界への復帰を決意しヌマンシアへ入団すると実力の片鱗を見せる。
リーガエスパニューラ優勝を目指す、翼の所属するバルセロナの激闘の模様を描く。リバウールに代わってトップ下のポジションに定着した翼は敵地・マドリッドで行われるエル……

FCバルセロナのレギュラーに定着した翼は、シーズン後半戦の第24節、敵地・マドリッドで行われるエル・クラシコに挑みます。ナトゥレーザとの再戦となったこの試合は終了間際の翼のゴールで引き分けに。
オリンピックの決勝で対戦することになるであろう謎のライバルキャラ、ミカエルの登場がおもなトピックかな。無回転のボールに乗って移動する曲芸師です。

ENLALIGA
「キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA」1巻

キャプテン翼 ライジングサン

33923 キャプテン翼 ライジングサン [高橋陽一] 連載終了
グランドジャンプ [2014年〜2019年]
バルセロナ移籍1年目でリーガエスパニューラ優勝を果たし、自身もMVPを獲得した翼が、U-23日本代表のキャプテンとしてマドリッドオリンピック優勝を目指す。
バルセロナ移籍1年目でリーガエスパニューラ優勝を果たし、自身もMVPを獲得した翼が、U-23日本代表のキャプテンとしてマドリッドオリンピック優勝を目指す。

現時点の最新作。
翼は移籍1年目でFCバルセロナの中心選手としてリーガエスパニューラの優勝に貢献し、さらにシーズン途中からの出場ながらMVPも獲得します。

ライジングサン1
「キャプテン翼 ライジングサン」1巻

シーズン終了後、メキシコでおこなわれる最終強化合宿でチームに合流した翼は、U-23日本代表のキャプテンとして、マドリッドオリンピック優勝を目指します。
ちなみに以下のメンバーがオリンピック代表です。バックアップメンバーはともかく、バックメンバー補佐ってなんなんでしょうね。

ライジングサン2
「キャプテン翼 ライジングサン」1巻

ちなみに連載ではワールドユース編で肩透かしをくらったオランダのクライフォートが再登場して日本と対戦中です。

グランドジャンプ2015年17号P189
『グランドジャンプ』2015年17号 P.189

リオ五輪はいよいよ来年となりましたが、マドリッドオリンピックとどちらが先に閉幕するかも見ものです。
それと今回過去作を読み返した際に翼くんの年代別代表での成績などをまとめたので、後日それも公開しますね。

おまけ

岬が主役の短編

ゴールデンコンビの相棒である岬については特別扱いされていて、名作と名高い「ボクは岬太郎」や「キャプテン翼 GOLDEN DREAM」のように本編のストーリーの合間を埋める形での短編があります。

4289 ボクは岬太郎 [高橋陽一] 読み切り
フレッシュジャンプ [1984年4月〜1984年5月]
岬太郎を主人公とした番外編。南葛SCでの全国大会優勝から1か月後、南葛市から引っ越した岬は転校先の西峰小でも活躍を続ける。一方で父・岬一郎は別れた妻・由美子と再会を果たし、彼女から岬を引き取りたいとの申し出を受ける。葛藤の末、岬は父とともにフランスへ旅立つことを決意する。
岬太郎を主人公とした番外編。南葛SCでの全国大会優勝から1か月後、南葛市から引っ越した岬は転校先の西峰小でも活躍を続ける。一方で父・岬一郎は別れた妻・由美子と再……
32048 キャプテン翼 GOLDEN DREAM [高橋陽一] 連載終了
週刊ヤングジャンプ [2004年〜2004年]
FCバルセロナがアジアツアーで訪日し、岬や石崎の所属するジュビロ磐田と対戦する。長年の名コンビで親友同士だった翼と岬の初対決を描いた作品。
FCバルセロナがアジアツアーで訪日し、岬や石崎の所属するジュビロ磐田と対戦する。長年の名コンビで親友同士だった翼と岬の初対決を描いた作品。
GOLDEN_DREAM
「キャプテン翼短編集 DREAM FIELD」1巻

パラレルワールド?

ちなみにここにリストアップしなかった短編にはパラレルワールド的なストーリーがあります。
たとえば「キャプテン翼 2000 MILLENNIUM DREAM」ではトルシエジャパンとしてシドニー五輪にオーバーエイジ枠として翼は日向や若林とともに出場しています(ただしこれは架空ゲームの設定)。

15744 キャプテン翼 2000 MILLENNIUM DREAM [高橋陽一] 読み切り
ドリームステーションのゲームソフト「ミレニアムサッカー2000」内のストーリーという設定の特別編。24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する。翼の双子の息子(疾風、大舞)が登場している。
ドリームステーションのゲームソフト「ミレニアムサッカー2000」内のストーリーという設定の特別編。24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表……

上記では中田英寿よりも年上の設定だった翼ですが、「キャプテン翼 GOLDEN-23」のプロローグとして描かれた第0話では中田より年下(21歳)の設定になっています。
(ジーコジャパンに選ばれた翼、岬、若林、日向がドイツ代表との親善試合に途中出場)

GOLDEN-23_1
「キャプテン翼 GOLDEN-23」1巻

また「キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM 2006」では翼世代のキャラたちがオリンピック代表として、2006年ドイツW杯に挑む中田らジーコジャパンと対戦しています。

32049 キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM 2006 [高橋陽一] 読み切り
ジーコジャパンの「2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会」に向けての壮行試合として開催された、“サムライブルー"日本代表と、翼率いる“GOLDEN-23"U-23オリンピック日本代表の夢の対決を描く。なお試合の後半、翼は代表チームとしてプレイしている。
ジーコジャパンの「2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会」に向けての壮行試合として開催された、“サムライブルー"日本代表と、翼率いる“GOLDEN-23"……

さらに「キャプテン翼 ROAD TO 2002 Final Countdown」では三杉や松山ら「キャプ翼」ワールドのキャラ全員が2002年日韓W杯に挑む日本代表に選出されていて、直前のテストマッチとしてブライアン・クライフォート率いるオランダ代表と対戦します(この作品では実在選手が登場しない)。

以上、ざっと「キャプ翼」ワールドを時系列で振り返ってみましたが、途中で脱落した方はぜひ再開してみてください。
とくに近年の「キャプ翼」は実在するサッカー選手をモデルにしたキャラが多数登場していますので、「ああ、これはリバウドね」とかモデルを想像しながら楽しむのもいいですね。

カテゴリ まとめ タグ キャプテン翼

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